足首のねん挫 ① どうなっているの

はじめに、足首を動かしてみましょう。

つま先が上へ下へと、動きますね。
こんなによく動くのに、何十キロという体重を受けとめている。

「動く」と「支えて安定」
この相反するふたつを両立している足首は、スゴイ。

そんな足首の
よくあるケガに「ねん挫」があります。

「ねん挫は、何回もしましたよ。」というお返事をいただくこともあります。

ねん挫について、
① どこがどうなってるの 
② このケガで何が起きるの 
③ このケガの影響はからだのどこまでいくの

という話を3回に分けてお伝えします。

今回は、
どこがどうなっているのかを、要点をふたつにしぼり、お伝えします。

足首のねん挫でよくあるのは、
足の裏が内側に向いて「キクッ」となる、ねんざです。専門的には「内反(ないはん)ねんざ」と呼んでいます。

足にはたくさんの骨があります。
膝から足首にむかっていき、下腿の骨(脛骨と腓骨)からカラダの重さを最初に受けいれるのは「距骨:キョコツ」です。

ここで、ひとつ目の要点!
🌸足首で最初に体重を受けいれるのは、距骨です。

つづいて、
足には多くの靭帯(硬めの丈夫なスジ)がありますが、そのなかでも外くるぶしについている4本の靭帯は、内反ねんざを防ぐおおきな役割をしています。

名前は単純で、ついている場所が前なのか後なのか、ついている骨から一文字づつ取って命名されています。(名前は覚えなくていいですよ。)

靭帯と腱はちがいます。

筋肉の延長線上でスジ張ってきた部分が腱になります、アキレス腱とかね。

靭帯は、
腱よりもさらに硬くて、伸び縮みはほとんどない、密性繊維組織でできています。だけれども、

「たわむ=締まる」という変化をして、

隣り合っている骨と骨を強固につないでいます。そのおかげで、動くけれども外れない関節になります。

内反ねんざでは、
②の「前距腓靭帯:ゼンキョヒジンタイ」を傷める場合が一番多くて、①の「前脛腓靭帯:ゼンケイヒジンタイ」も合わせて痛める場合もあります。

ふたつ目の要点!
外くるぶしには
🌸4本の靭帯がついている。

ねん挫は、これらの靭帯を傷めた状態です。靭帯が伸びる、または、一部か全部が切れて、腫れや内出血が起こります。

腫れや、出血がおさまり、もとのように動ける方もいますし、足首の不安定性が生じる場合もあります。

最後までお読みいただきありがとうございます。

ごきげんよう

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ふうき 代表 理学療法士 鈴木聖子