塩 ②法律が塩をかえた
日本の塩事情が大きく変わったのは、
1971年(昭和46年)4月に制定(佐藤栄作内閣)の「塩業近代化臨時措置法」からです。
~「塩業近代化臨時措置法」~
これによって、伝統的に行われてきた塩田式の製塩方はすべて廃止され、日本での製塩方法は、安全性が十分に確かめられていなかった「イオン交換膜製塩」がすべてとなり、それ以外の方法で海水から直接「塩」を採ることができなくなりました。これにより、日本にあった塩田はすべて消滅しました。
また、1905年(明治期)に施行された「塩専売法」のもと、一般企業が塩の製造を行ったり、自由に輸入することは明治期からすでに禁止されていました。
1997年(平成9年)に廃案されるまで26年間にわたり続いた。
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1971年から、伝統的な自然塩は無くなり、「(海水から)人工的に作った塩化ナトリウムだけを塩として販売してよい」となりました。
家にこの小瓶、ありました~。

「イオン交換膜製塩」でつくる塩は、塩化ナトリウム99%の過剰に精製した塩になります。1971年から、日本で流通する塩は、すべて化学工業的な製塩方法でつくった塩に変わりました。このように全てを切り替えたのは、世界で日本だけです。
塩の中身が変わっても、
それまでの習慣と同じように、自然塩を使う感覚で精製塩を食べ続けてきました。1997年(平成9年)の廃案以降も、その習慣はおおくは改められずに残っています。
世界では、天日塩田で生産される天日(海)塩が大半を占めています。
じっさいアジアのある国に行ったとき、町の食料品店では天日塩を手ごろな価格で、あたりまえの塩として販売していました。
日本は高温多湿で雨がよく降る気候のため、伝統製法では天日だけではなく、高濃度の海水をつくる仕掛け(仕組み)と、平釜で熱を加える方法を併用して、海水から自然塩をつくっていました。
塩シリーズ①のくり返しになりますが、
わたしたちの体の細胞外液(血液や細胞の間にはいている液体)は、塩分濃度が海水の1/ 4であり、海水とほぼ同じ割合でミネラルが含まれています。海水には80種類以上のミネラルを含む元素が溶け込んでおり、ヒトの体内にも60種類以上が存在するといわれています。
古来からの伝統製法の塩は、このミネラルを含んでいました。自然の海水から採る自然塩には、塩化ナトリウム以外にもマグネシウム、カルシウム、カリウム、硫黄、鉄などの塩化ナトリウムと拮抗する(作用を打ち消し合う)ミネラルも生理的にいい塩梅(あんばい)に入っています。
このような塩歴史を経た、いまの日本には、
廃案になっても習慣の続いている人(社会や企業)と、習慣を変えた人(社会や企業)の両方がいらっしゃいます。
塩分といったときに、精製塩と他のミネラルも含んだ自然塩では、全く話が通じなくなります。
どんな塩をとるのか、
今は選べるようになりました。
ごきげんよう
「ふうき Rehabili for Life」は
愛知県西尾市と山形市にる整体院です。
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ふうき 代表 理学療法士 鈴木聖子