痛み  

一番のお悩みは、右ひざの痛みでした。お身体を拝見すると、右股関節と脚の付け根の鼠径部、頚に膜組織の硬さと滑走不良がおありでした。右股関節周辺への介入後は、「膝がぐっと楽になった」とお喜ばれました。手の鉛筆ダコと同じように、足裏のタコもあたりの強いのが習慣で繰り返すとできてきます。左足のタコは、右股関節の動きにくさから右脚の振出しを、知らず知らずのうちに力むようになり、左足裏の圧力が高まってタコができていた。股関節の動きがなめらかになり、左足の踏ん張りが減少して、タコはできなくなったと考察しました。膝関節の痛みは股関節や足のようすが影響することが多いです。
月に1回の頻度で4回拝見し、その後はおおよそ2か月に1回の頻度でメンテナンスフォローしています。
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お仕事では立っていることが多く、重いものをもつことや腕や手を使うことが多いとのことでした。膜組織の滑走不良から、神経が押し付けられて動きにくく張っている、これにより頚や肩の動きにくさも出現していると評価しました。
初回施術後に 「久しぶりに首が回る」 と変化を喜んでいただきました。インソールのトライアルに乗った後には神経のテンションが下がり、脚が上がりやすくなる、腕の動きがなめらかになることを体感して頂きました。インソールを挿入しが履き物で立ち仕事することがセルフメンテナンスにつながることをご説明さし上げ、施術と合わせて、インソールを作成しました。
症状が出にくくなるお身体になることを目標に、6か月間で10回通っていただき、そのあと2か月後に1回拝見、相談して今後は気になるときにお声掛けいただくこととしました。
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一番のお悩みは、高頻度の頭痛でした。
脳は、硬膜・くも膜・軟膜の三層の膜で覆われています。そしてその膜のあいだを静脈が通っています。脳脊髄液も循環しています。
とくに頭と仙骨、胸背部の硬さを認めました。血液、脳脊髄液のめぐりをよくして、神経のテンションを整えるために膜組織の硬度を下げていきました。足元のようすがお身体に作用していることを体感して頂き、インソールも処方しています。7か月間に8回拝見させていただきました。
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関節痛、頭痛、神経痛…さまざまあります。一つ一つ、原因を探していく。からだが変化し、お悩みも変わっていくようです。

個人の感想であり、効果を保証するものではございません。

原因不明の症状

排泄の  「ためる―排泄する」  は神経系が情報交換しあうことで、ほとんどを自動的に調整しているシステムです。ためる間は出口を閉める、安心できる環境で排泄しようとすると出口が緩み排泄が始まる。直腸周辺の手術歴もなく、原因不明とのことでした。

直腸や肛門の働きに関係する神経の出てくる仙骨と、神経の通る骨盤内の膜組織の硬度が高く、膜組織の滑走低下をみとめました。これらにより神経が圧迫されて神経の電気信号が通りにくくなっていると推察しました。骨盤底筋の収縮感もわからない、感じないとのことでした。
神経の働きをよくして「ためる―排泄する」の自動調整が機能するようにする、骨盤底の筋肉が収縮しやすくすることを目的に、仙骨から骨盤内にかけての膜組織を緩めて神経のたわみがあるように整えました。

何をやっているのか、やられた感が分からないようすでしたが、初回介入後にぐっと症状が減りお喜びいただきました。頭を強く打った既往もありましたので、その後は、頭、骨盤底筋、胸部にも介入し、骨盤底筋の収縮している感覚ももてるようになりました。初月は月に2-3回拝見し、その後は1~2か月に1回でフォローし、旅行に出かけるなど、日常への支障を感じないほどになりました。

半年間、拝見せず経過後、症状が再び現れてきました。あわせて、内科疾患の予備軍との健診結果が出たことで、問診をおこない、そこから教育要素を加えることにしました。主に以下の内容をお伝えしました。

・からだの仕組みと今のようす
・お薬の作用と副作用
・生活習慣の見なおし
・下半身を温める

ご本人が主体的に症状と向き合うことが大切であることをお伝えし、ご本人がどうしたいのかお考えいただきました。お考えが変わることで、症状への向き合い方は大きく変わりました。できる事は取り入れて食事内容も変わり、内服薬を服用しなくても血液検査結果がよくなり、排泄症状も生活に支障なくなり、必要な時にお声掛けをいただいています。       
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尿閉とは、尿意があり排泄したいのに、自分で排尿できない状態のことです。神経因性尿閉(神経がうまく機能していない)とのことでした。仙骨内や骨盤内の膜組織の硬さを認め、神経の通りをよくする必要がありました。座った姿勢は骨盤が後ろに傾いています。腹膜の滑走不良も認め、介入しました。少し排泄できるようになってきたときに、「尿が細く散っている、勢いよく太く出ない」 とお話があり、尿道周辺の結合組織を緩めましたところ、直後に勢いよく排泄できるようになりました。発症後早期に介入できたことはよかったです。時間導尿から、自力排尿に変わりました。

他にも、食事量がすくない、腰が曲がっているなどの訴えに月に2回ほどの頻度で拝見しました。その後は 「ご飯が食べれない(少し食べると満腹感がする。食べたいと思えない)」→「腰が曲がる」→「○○に出かけたい」とお悩みをひとつづつ解消し、生きるためのお悩みから、よりよく生きるお悩みに変わってきています。2か月間に3回くらいの頻度でメンテナンスフォローしています。
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パーキンソン病は進行性の神経難病です。本疾患の症状は多岐にわたり、どの症状が大きく現れるかは個人差があります。本ケースは、側弯症、自律神経障害、足の変形の症状もお持ちでした。胸背部、骨盤内、頭、足へも介入し、上体の起こしやすさ、立ち上がりや歩きやすさの効果を体感して頂きました。軽微の介助で、楽にしなるようにゆらゆらと動いていただいたあとには、体幹の動きが柔らかくなり、腕のリーチはより遠くに届きました。足の症状は、足のアーチを支える重要な腱の働きがほとんど認めないご様子でした。インソールの試し履きで効果を体感して頂き、オーダーメイドのインソールもお使いいただいてます。おおむね1~2か月に一回の頻度でお身体のようすに合わせて拝見させていただきました。
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動きにくいまま生活するよりも、楽に動く・からだの機能が発揮できるよう準備しながら生活や運動を行うほうが効果が高いと考えます。原因の分からない症状は少なくありません。個人の感想であり、効果を保証するものではございません。

足・その他

お悩みは脚のだるさ、むくみ、腰痛。
「重いものをもって、でこぼこの所を歩くと具合がよくない」  とお感じでした。

拝見当初からスーパーグラス(インソール)の適応となる足でした。はじめは「靴に入れるのは、面倒にかんじる」  とのお気持ちでしたので、作成せずにおおむね月に1回の頻度で拝見していました。

経過を見ていくと、足の前の方の前足部外反角度が徐々にさらに大きくなってきました、「過剰回内足」という通常よりも柔軟性の高い足です。腰痛が強く現れた機会に、足のようすが腰痛の引き金の要因のひとつになっていることを体感して頂きました。施術後に、腰と股関節を伸ばして居られるようになったので、続けてスーパーグラスの上に、立っていただきました。スーパーグラスの無い場合と比べて、トライアル(スーパーグラスのお試し)の上に立つ方が、腰痛を感じないで膝の曲げ伸ばしができる、という効果を体感して頂きました。

屋内にいることが多いことから、スリップオンタイプの室内履きをご用意いただき、その履き物に入れてお使いいただいています。草刈りなどの外仕事では、靴に入れかえるようになり、効果を体感いただいてます。
施術との相乗効果でむくみの軽減にも効果が出ています。メンテナンスフォローでだいたい2か月に1回の頻度で拝見しています。

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主訴は、足以外のお悩みでした。
足を拝見すると、扁平足で、このところ巻爪で痛みがあるとのこと。それとご本人は気づいていませんでしたが、外反母趾も現れ始めていました。主訴のお悩みの解消のために施術と合わせてスーパーグラスを紹介しました。

スーパーグラスは、使用することで過剰に動いている足の骨格の動きを制御することを期待できます。それにより自然と歩きが変わり、爪にかかる力も変化します。足趾にかかる力の方向(ベクトル)が変わることで、巻爪の巻が改善したと考察しています。巻爪の痛みがなくなりました。
以下もご参照ください。
爪の役割 https://fuuki-care.com/archives/1203
爪―巻爪 https://fuuki-care.com/archives/1209 投稿内の写真は別ケースの方の足です。

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お悩みはウオノメの痛み、慢性肩こり、腰痛。
ウオノメは立っているだけで痛みを感じるほどでした。足は扁平足、外反母趾、左第二中足骨頭のウオノメの他に、両側の第一足趾と、第二足趾にタコがあります。お仕事は立ち仕事で、ぬぎ履きが頻繁とのことでした。スリップオンタイプの履物にインソールを入れてお使いいただいてます。ウオノメに対応したオプションを施しています。

足元の骨格のくずれにより、立っているのが楽ではなくなり、頑張るようになります。意識しないで知らない間に体が頑張っているので、足の影響とは気づきにくく、疲れやすい、肩がこる、腰痛を繰り返す、という訴えになっていました。3回拝見し、スーパーグラス使用後は体調良くお過ごしで2か月後に1回、さらに3か月後に1回施術させていただきました。

50代はホルモンバランスも変わる年代です。そんな中で、「身体が変わってきた、ぐっとやせた」 と効果を体感いただきました。さらなる体調改善と維持をめざし、メンテナンスフォローでおおむね2か月に1回の頻度で拝見しています。
狙ったわけではありませんが、拝見する中でスッと体重が落ちる場合があります。膜組織の硬さとねじれを改善することが代謝や循環という体液のめぐりを改善していると推察しています。体重増加の陰に浮腫がある、と考えるのが妥当です。

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お悩みはひどい肩こりでした。

学童期に片側の股関節を患い、左右の脚長差と足サイズの差がおありで、病院の保険診療で作成した補高装具をお使いになられていました。頭、頸、上位胸椎、股関節、仙骨、等を3回施術させていただきました。
その後、ご家族がスーパーグラスを使用して、調子よく過ごされているようすを観て、ご自身も日常的に体を気遣いたいと作成依頼をいただきました。

補高の高さは実際の脚長差の半分程度が好ましいことを理由を添えて説明し、体感して頂いて、補高のオプションを加えて処方しました。踵(かかと)が床から受ける接地感覚が、左右で異なる場合には、頸椎のアライメント(骨の並び、位置関係)に影響が現れることがあります。それにより頑固な肩こり症状が現れていると推察しました。原因の足元に対処したことで、肩こり症状が軽減する効果を体感していただいています。
状態確認などのために、年に1回の頻度でメンテナンスフォローさせていただいています。

こちらは処方したスーパーグラスです。靴選びのポイントをお伝えし、お選びいただきました。

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「足がペタペタとなり、蹴れていない」 という感覚をおもちでした。ねんざの既往あり。
拝見すると、右足の下腿の重さを受けている、距骨という足の骨が偏位していました。また、足の内側アーチを支える重要な役割を担っている後脛骨筋腱の出力は右側で不安定性あり。後脛骨筋腱の圧痛は無し。前足部の外反角度は右側で大きくなっていました。距骨の位置を施術で可能な範囲で戻すと、腱出力は抵抗に抗して安定して発揮できるようになりました。骨の並びを戻してから採型し、スーパーグラスを処方しました。施術は足、仙骨、頭~上位胸椎、手首、等を3回させていただきました。
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あなたのお悩みの参考になれば幸いです。決めるのは あなたです。

個人の感想であり、効果を保証するものではございません。

施術とインソールの相乗効果をねらう場合も少なくありません。お身体のお悩みに、足も影響していることを気づいていない方は多くいらっしゃいます。結果である症状へではなく、できるだけ原因への介入を第一に行っています。

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