呼吸のはなし ③
空気を吸って~ 吐いて~ の呼吸。気のつかない間に、浅い呼吸になっている方がいらっしゃいます。そんなことから呼吸について、はなしています。今回は3回目、横隔膜と肝臓についてです。はじめに肝臓についてみていきます。
肝臓にはたくさんの血液が流れています。その量は心臓から拍出される血液の約1/5の量と言われています。どんな血液(体液)が入ってくるのか、下の図にまとめてみました。
云々(うんぬん)さん:「血液って動脈血と静脈血だけじゃないの?」
ふうき:「そうだよね。心臓から出る(酸素が多い)、心臓に戻る(酸素を臓器に渡した後)で分けるとそうなるね。」 「聞きなれないんだけど、門脈(もんみゃく)という栄養をた~くさんふくんだ血液もあるんだよ」
① 門脈には消化管(胃・小腸・大腸)と膵臓・脾臓から集まった静脈血がながれています。なので栄養満点
② 肝動脈は酸素がいっぱい
③ 肝臓のリンパは他の臓器の毛細管に比べてとても透過しやすい(しみ出易い)のが特徴です。なので肝静脈の流れにくさから、肝臓からでるリンパ(胸管リンパの流れ)は増えます。
(文献 高橋淳:実験的肝outflow block におけるリンパの変化、日本消化器病学会雑誌、66,233,1969)
云々さん:「そっか、栄養が臓器に届くように、一度心臓に戻るのね」
ふうき:「ステキな気づきです!」
☆☆☆☆☆☆
次に肝臓と横隔膜、呼吸との関係を見ていくよ。
呼吸のはなし①では
「臓器は膜という洋服を着ている」 と、臓器を包みながら、臓器と臓器を隔てている膜組織(以下、膜と同義)を洋服にたとえました。横隔膜と肝臓のあいだには一部分、その膜がないんです。
「部分的に膜が無くて、臓器そのものの実質(み)が直接触れ合っている」という、めずらしい場所なのです。
横隔膜と肝臓は
呼吸のたびに
直接
押し合う
もみ合う
なで合う
そんな関係。
空気を吸って~吐く~ そのとき
肝臓は、ポンと横隔膜を押しもどして呼気への切りかわりを助けている。横隔膜は、肝臓をもんで血液やリンパの流れを促している。
どうして横隔膜と肝臓のあいだに膜がないのか、体に聞いてみないと分からないんだけど、確かなことは、「体のつくりは理にかなっている」 こと。「押し合う力が膜ですべって減弱しないように、膜をなくしている。」これも一つの理由だと推察します。
よく力が伝わるために、周りの膜は緩んでいたいですね。
呼吸は、
循環
代謝
むくみ予防に
大いに関係しているんですね。
しゃべって、笑って、大きな声出して、歩いて、活動して、ときに「ハアーハアー」 と大きく息する。ふつうのことが、大切なんですね。お腹の奥のほう、硬くないですか。深く 楽に 呼吸できているかな。
やさ~しく、共鳴してほどける膜組織。
ごきげんよう
「ふうき Rehabili for Life」は
からだを探査して うまくいっていない所を解き放ち
楽に軽く動く 美しく年を重ねるお手伝いをしています
愛知県西尾市と山形市にあります。
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ふうき 代表 理学療法士 鈴木聖子